特許事務翻訳と外人付きセクレタリー

転職支援サービスであるリクルートエージェントの担当アドバイザーの方は、30歳代の女性という条件では少し厳しいかもしれない、と忠告しながらも、熱心に案件を探してくれました。

そこで数週間後に見つかったのが、語学力の生かせる2つの案件でした。ひとつは「特許事務所の英文翻訳者」、もうひとつは「外資系企業の外国人付きセクレタリー」です。

いずれも希望している職種だったため、私はもちろん、両方に応募することを決めました。

幸いにも両社の書類審査を通過し、続いて面接の連絡が経由で届きました。

当時、私はまだ例の職場に勤務しており、なかなか休みのとれない会社だったため、面接はアフター5に設定してもらったのです。

特許事務所のほうは、面接のほかに和文英訳の筆記試験がありました。技術系の出題だったため、辞書の持ち込みが許可されました。

難しい用語に苦戦しながらも、技術翻訳の経験があったのでなんとか形になったのではと思います。

対して外資系企業のほうは、筆記試験はなく、面接のみでした。立派な応接室に通され、緊張して待っていたら、3人の男性が部屋に現われました。

日本人の担当者2名と、50代ぐらいの外国人役員です。

セクレタリーとしてもし採用されたら、その外国人がボスになるのだとわかりました。温厚で気品のよさそうなイギリス人男性です。

面接は、日本語と英語の両方で行われました。途中、イギリス人男性が、私の作成した英語の職務経歴書と自己紹介文に目を通し、「ネイティブのようによく書けている」と感心したのには驚いたものです。

のアドバイスを受けながら、事前に用意して提出した書類でした。

結果的に、私は両方の企業から内定をもらいました。

迷った末に、社内通訳の経験も積める外資系企業のセクレタリー職を選びました。人材紹介会社に登録してから3ヶ月目のことでした。

転職が無事決まったため、いじめのあったメーカーを気持ちよく退職したのはいうまでもありません。